一般社団法人 日本形成外科学会

専門医・認定医

Q.形成外科にはどのような専門医・認定医制度がありますか?

A. 日常診療において最も患者数の多い疾患分野を対象とし、形成外科診療の各領域(subspecialty)の専門医・指導医制度があります。

1. 創傷外科専門医

創傷治療の基本、熱傷・外傷などの急性創傷や褥瘡(床ずれ)・下腿潰瘍などの慢性創傷、ケロイドや肥厚性瘢痕などを対象に、より高度な治療技術を有す医師です。
日本創傷外科学会(https://www.jsswc.or.jp/)が認定します。

2. 頭蓋顎顔面外科専門医

顔面の骨の骨折や変形、唇や耳の生まれついての欠損、まぶたや鼻の怪我など、顔面を中心とした変形を対象に、より高度な治療技術を有す医師です。
日本頭蓋顎顔面外科学会(http://www.jscmfs.org/)が認定します。

3. 皮膚腫瘍外科分野指導医

皮膚・皮下組織に生じる良性腫瘍および悪性腫瘍を対象に、より高度な切除、リンパ節郭清、再建外科治療技術を有す医師です。
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医認定委員会(http://www.jsprs.or.jp/specialist/)が認定します。

今後は、唇顎口蓋裂、頭頸部再建、乳房再建、眼瞼下垂、美容外科などの疾患分野の専門医・指導医制度を立ち上げていく予定です。

Q.専門医取得の資格を得るまで何年かかりますか?

A. 日本形成外科学会専門医試験の申請資格を得るには2年間の卒後初期臨床研修を終えた後、日本形成外科学会認定研修施設もしくは教育関連施設にて4年間の後期研修を行う必要があります。
つまり、最短でも卒後合計6年間の研修が必要となります。その他の必要書類、手続き等についてはhttp://www.jsprs.or.jp/specialist/を参照してください。