多合趾症
1. 多合趾症とは
多合趾症とは趾(足の指)が2本以上に分かれており、さらに隣接する趾どうしがくっついている状態です。多趾と合趾を合わせた状態であるため、多合趾症と呼ばれます。足の第5趾に発生することが多く、足の生まれつきの病気のなかでは最も頻度が多い疾患です。
2. 多合趾症の治療方法
一般的には1歳前後に手術が行われます。趾間の癒合(くっついている部分)を分離し、また過剰な趾を切除します。どの趾を切除するかについては、趾の発育度や骨の並び方などを考慮して決定します。癒合を分離したあとに皮膚が足りない場合には、足のくるぶし付近や足の付け根などから植皮を行います。
3. 多合趾症の治療の効果
手術により良好な形態を獲得することが可能です。成長に伴って趾の曲がりやきずあとのひきつれが生じることがあるので、追加で修正手術が必要となる場合があります。