一般社団法人 日本形成外科学会

絞扼輪症候群

1. 絞扼輪症候群とは

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絞扼輪症候群とは、指や腕の途中にひもで縛ったようなくびれがある病気です。胎児期に羊膜の一部が絡まることが原因と考えられています。くびれが高度になると、くびれから末梢側にむくみ(浮腫)を認める場合があります。指が欠損している場合もあります。指が束ねられたように、複数の指が先端部で癒合していることがあります(尖端合指症)。

2. 絞扼輪症候群の治療方法

くびれの治療には、くびれを完全に切り取って縫合する方法や、皮膚を互い違いに入れ替える方法(Z形成術)などがあります。癒合した指は、血流を阻害しないように丁寧に分離を行います。指の途中からの欠損は正常な状態に治すことは困難ですが、ある程度成長を待ってから骨延長器を使って伸ばすことも可能です。母指が欠損する場合には、足の指や関節、爪などを移植したりすることもあります。

3. 絞扼輪症候群の治療の効果

くびれの手術により、指に運動障害を残さずに、太さをほぼ正常にすることが可能です。指の途中からの欠損は、正常な形にすることは困難ですが、骨を延長したり足の指や関節、爪を移植したりすることにより、本来の指に近い構造に治すことができます。