ブレストインプラントガイドライン管理委員会
国内2例目のBIA-ALCL(乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)発生について
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会(JOPBS)理事長 津川浩一郎
日本形成外科学会(JSPRS) 理事長 森本尚樹
日本乳癌学会(JBCS) 理事長 井本 滋
日本美容外科学会(JSAPS)理事長 朝戸裕貴
このたびJOPBS認定実施施設より国内2例目となるBIA-ALCL発生に関する報告があり、学会としても診断を確認しました。本例では2015年に薬事承認・保険適用の乳房インプラントを留置後、術後1年ごとに定期検診を受け、自己検診もされている中で、しこりの自覚から受診されました。その後、精査が行われ確定したものです。現在、乳房インプラント摘出術後で、ALCLに対する血液内科的治療が行われています。
薬事承認を受けた乳房インプラントとしては初めての本疾患の報告となり、インプラント留置から6年目と比較的短い期間で発症しております。BIA-ALCLについては定期診察・自己検診が重要であることを改めてご理解ください。
担当医におかれましては、ガイドラインに準拠する乳房インプラントの登録と経過観察、そして疑い症例があった場合は、所属学会もしくはJOPBSに直接ご相談いただくようにお願いいたします。
2021年7月30日
乳房インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房手術を希望されている方へ(患者向け)(2021.08.16up)
出荷停止となった乳房インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房手術を受けた方へ(患者向け)(2021.08.16up)
乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)についてよくあるご質問(2021.08.16up)