形成外科で扱う疾患


禿髪

1. 疾患の解説

禿髪には男性型の禿髪と、ヤケドや手術痕などによる外傷性禿髪の二つがあります。近頃では男性に見られるような禿髪が女性にも見られることがあり、これらに対する形成外科的な治療方法は「植毛手術」と総称されています。

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2. 植毛手術の数々

最もポピュラーな植毛手術は有毛頭皮を細かく切り分け、場合によっては一本一本の毛根の株に切り分けた後、禿髪部に一株ずつ田植えのように移植していく方法です。

この他に有茎皮弁法といって有毛頭皮を弁状に切開し禿髪部に移行するものや、遊離頭皮皮弁法と言って切り離された有毛頭皮を微小血管外科を用いて禿髪部に移行し、正しい毛流を得させようとする方法などさまざまなものがあります。さらにこれらの手術に加味してティシュエキスパンダー法が併用されることもあります。

ティシュエキスパンダー法はシリコン製の風船を有毛頭皮の下に移植し、これを少しずつふくらませながら頭皮の拡大を図り、上記のいろいろな手術を有効に作用させる補助的手段です。

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3. 手術方法を選ぶ上での注意点

いろいろな植毛法が開発されているのは禿髪の部位や大きさにもさまざまなものがあり求められる結果にも違いがあるためです。

術式の選択にあたってはその方法で正しい毛流が得られるのか、どんな密度の植毛が達成されるのか、そしてそれらの植毛術の後、不自然な外観にならないかといった点に気をつけて下さい。

植毛術では基本的に毛の本数が増える訳ではありません。今残っている毛根を上手に利用して、髪としての機能と形態を与えようというのが植毛術の考え方です。

医師から説明される手術が、少し期待よりも多少手間のかかる手術であったり、回数を要したりすることがあるかもしれませんが、良い結果を得るためにはこれらは必要な処置となります。

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4. 治療により期待される結果

小さな禿髪は毛流と直行する方向で切除・縫合すれば、多くの場合満足な結果が一回で得られます。これに比べ大きな禿髪の場合には多数回の手術を要することも稀ではありません。手術の前に予定されている一連の手術で得られる髪が正しい毛流を作り出すものなのであるかどうか、毛の密度はどの程度のものになるのかよく先生に伺っておくことが大切です。

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