形成外科で扱う疾患


毛巣洞

1. 疾患の解説

毛巣洞は、毛巣瘻(もうそうろう)とも呼ばれ、肛門の少し上に皮膚に小さな穴が開いている状態です()。腋にできることもあります。

生まれた時からある場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞(せんてんせいひふどう)とも呼ばれます。普段は症状がありませんが、痛みがあって、穴の周りが腫れたり、穴から膿などが出てきたりする場合は細菌による炎症が起こっている可能性がありますので治療が必要です。

この生まれつきのものは、稀に穴が脊髄神経につながっていたり、脊椎破裂や二分脊椎などといった背骨や脊髄神経の病気があったりする場合もありますので、お子さんのおしりの真ん中に小さな窪みや穴を見つけたら、一度は病院で診てもらうことをお勧めします。

生まれた後にできる場合は、座ることによって押さえつけられたり、擦られたりした毛が皮膚の中に埋まってしまい、炎症を起こすことが原因とされています。長時間の運転をする職業の男性の殿部によく起こりますが、肛門の周り以外に腋などの毛深い部分にもできます。但し、生まれつきあったものが炎症を起こしてくる場合もあります。

毛巣洞は炎症を起こした時の症状が似ているため間違えられることもありますが、痔瘻とは別の病気です。

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2. 治療法

普段は管の中が便などで不潔にならないように気をつけるだけでよいのですが、炎症が起きた場合は抗生物質や炎症を抑える薬を投与したり、皮膚を切開して膿を出す処置をしたりします。

完全に治すためには穴から伸びる管やその内部の毛などを全て切り取る手術が必要ですが、手術は日帰りで済むこともあります。

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3. 治療により期待される結果

薬や膿を出す処置だけではいったん炎症が治まっても、再発する場合が多いとされています。

手術をした場合、炎症を起こしていないものは、1回でほとんどの方が治りますが、炎症を繰り返している場合は、手術をしても再発することがあります。

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