形成外科で扱う疾患


苺状血管腫

1. 疾患の解説

苺状血管腫は赤アザの一種で、未熟な毛細血管の増殖により起こるできものです。生後すぐ、あるいは生後数週以内に発症し、表面が苺状に赤く盛り上がり、急速に大きくなった後に、数年かけて徐々に赤みが抜け、退縮します。からだの表面のどこにでも見られますが、顔に多く、大多数のものが局面型、腫瘤型を示します。また、深在型では、皮膚より深部にあるため、表面に異常が無く濃い青色を呈します。

大きさは、数ミリの小さなものから、顔の半分以上を覆い、眼を開くことができないほど大きなものまであります。

生後3~7ヵ月頃に著しく増大して、大きなものではできた部位により視力障害、呼吸困難、開口障害、難聴など機能障害を起こしたり、局所に潰瘍を形成したり、出血を繰り返すような特殊なものもあります。このような場合には、積極的な治療が必要です。一般的には時間がかかりますが、自然治癒します。2歳頃から退縮が始まり、5歳までに50%、7歳までに75%の苺状血管腫が自然に治癒すると言われています。

自然に色調が治っても、表面のでこぼこや色が白く抜けたり、隆起やしわ・たるみを残したり不自然な外観を呈することがあります。

皮膚に多発している場合には、内臓にも血管腫を合併していることがありますので精査が必要です。

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2. 治療法

早期に専門医を受診し、経過観察で自然治癒を待つのか、何らかの治療を行うのか、診察を受けて確認して下さい。

治療としてはスポンジによる圧迫、レーザー治療、凍結療法、ステロイドの局注・内服、外科手術、硬化療法、放射線照射などがあります。治療効果は、方法により様々な報告があり、治療法も症状にあわせて施設により異なります。治療する場合には、副作用のことを十分に考慮する必要があります。

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3. 治療により期待される結果

一般的には自然治癒を期待して経過観察することが多いですが、施設によっては、レーザー治療を行う所もあります。レーザー治療をすると早く退色し、増大しないで治癒する症例がみられるとの報告もありますが、見解がわかれています。

色調改善後に不自然な外観を残すことがあります。不自然な外観を残した場合には手術を行います。外観を改善するための手術では、特に治療時期は決まっていません。

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