形成外科で扱う疾患


太田母斑

1. 疾患の解説

本症は、眼皮膚メラノーシスとも呼称される先天性及び後天性の色素斑です。

その色は、青灰(色)~黒(色)~褐色と分布するメラニンの深さや密度により、異なる様相を呈します。好発部位は、上下眼瞼、強膜、頬部、側頭部、鼻背、鼻翼、前額、耳介、下顎部などです。その他に、稀ではありますが、頚部、肩などの例も存在しています。

女性に多く出現し、その出現時期は、生下時および乳児期にみられる早発型と、思春期や妊娠、出産後、閉経後などのホルモンバランスの大きく変化する時期に顕在化してくる遅発型とがあります(平均では20才代となります)。通常、片側性ですが、両側性のこともあり、両側性後天性メラノーシスや肝斑などとの注意深い鑑別を要することもあります。

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2. 治療法

治療法は、以前には植皮術や切除などの形成手術が行われたり、ロングパルスレーザーや雪状炭酸圧抵法+剥皮(術)などにより治療されてきましたが、色素を除去しきれなかったり、瘢痕を残すことが多くありました。また、肌色のアートメイキングによる着色は、カラーマッチが悪く、一度いれてしまうとその除去が困難なため推奨できません。

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3. 治療により期待される効果

最近では、Q-スイッチシステムを導入した超短パルス型のルビー、ヤグ、アレキサンドライトレーザーなどによる数回の治療で比較的良好に除去できるようになってきており、患者さんの満足度も高くなっています。

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