形成外科で扱う疾患


扁平母斑

1. 疾患の解説

茶色のあざが皮膚に出来る病気です。ほくろのように皮膚から盛り上がることはありません。そのために盛り上がりの無いあざと言う意味で扁平母斑と呼ばれています。また、コーヒーの様な黒さでなく、ミルクコーヒーに似た色のあざでカフェオレ班とも呼ばれます。通常は茶色のあざですが、茶色のアザの中に直径1mm程度の小さな黒い点が混在することもあります。

ほとんど、生まれつきに存在しますが、思春期になって発生する場合もあります(遅発性扁平母斑)。思春期になって発生する場合には毛が同時に生えてくる場合が多くあります。肩に出来た発毛性の遅発性扁平母斑はベッカー母斑と呼ばれています。

先天性、遅発性の扁平母斑とも、悪性化することは、通常ありません。

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2. 治療法

扁平母斑は悪性化することは、まずありません。そのために、治療の中心は見た目を良くすることにあります。30年前の治療はドライアイスや液体窒素を使用した治療が中心でした。扁平母斑の方がみえたら、まずその一部にドライアイス治療を行い、効き目がありきれいになることを確かめてから本格的治療を開始していました。ドライアイス治療を行うと、一時的にきれいになりますが、半年ぐらい経過すると茶色が再発してくる場合が多々あります。そのため、テスト治療を行ってから、半年待ってきれいになる方だけに治療をしていました。効果が無い方で、小さな扁平母斑の場合には、手術を行っていました。

レーザーが登場して、扁平母斑の治療は様変わりしました。扁平母斑の治療は、まずレーザー治療から始めます。レーザーの長所は治療を行った部位に、キズが出来難いことです。そのため、医師、患者とも安心して治療が行われます。扁平母斑に使用されるレーザーはルビーレーザー、Qスイッチ付きルビーレーザーです。扁平母斑の方が見えたら、まずレーザー治療を行い、有効である方は、治るまで治療を行います。1~2回のレーザー治療を行い、扁平母斑が直ぐに再発する場合には、ドライアイス治療あるいは手術療法を考慮します。

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3. 治療により期待される結果

残念ながら全ての方にレーザーが有効ではありません。思春期になって発生する遅発性扁平母斑では、多くの方に効果を認めます。先天性の扁平母斑では、成人の場合でレーザーが効くのは稀で、再発を高率に認めます。しかし、小児にレーザー治療を行うと、効果を認めることが多くなります。そのため、有効率を高めるために、皮膚が薄い0歳児からレーザー治療を行う病院が増えてきました。生まれつきあざがある場合には、早めに専門医に相談することをお勧めします。

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