形成外科で扱う疾患


唾液腺損傷

1. 疾患の解説

唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがあり、唾液を分泌します。耳下腺は頬部にあり、耳下腺管は上顎第2大臼歯に相当する頬粘膜部に開口し、顎下腺と舌下腺は下顎部にあり、口腔底に開口します。唾液腺が損傷を受けると唾液瘻が生じることがあり、唾液腺の管が損傷を受けて詰まると、それぞれの唾液腺がはれて痛くなります。外傷で問題となるのは主に頬部にある耳下腺および耳下腺管の損傷です。耳下腺の損傷においては顔面神経の損傷を合併することもあります。

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2. 治療

耳下腺の損傷の初期治療は通常のきずと同様に洗浄、縫合されます。耳下腺管の損傷があり、吻合が可能であれば、細いチューブを口腔の開口部より挿入して支持とし、手術用顕微鏡を使って吻合します。吻合が不可能な場合は結紮処理します。唾液瘻になった場合でも多くは自然治癒します。

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3. 治療により期待される結果

初期治療として耳下腺を縫合した場合、唾液瘻を生じることがありますが自然治癒を待ちます。耳下腺管を吻合した場合でも、狭窄や閉塞が起こり、耳下腺がはれる場合があります。耳下腺管を結紮した場合は耳下腺がはれますが自然消退を待ちます。

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