形成外科で扱う疾患


その他の耳介異常

1. 疾患の解説

稀ですが、単独の項目として列挙した疾患以外の耳介形態異常もあります。正面から見ると耳が大きく見える立ち耳、耳の上部が垂れて折れ曲がった垂れ耳や折れ耳、耳の上部がとがった感じのするスタール耳などが比較的目にする疾患です。これらはいずれも形態のみの異常であり、聴力に直接影響する疾患ではありません。従って機能的に問題となることは少ないのですが、垂れ耳折れ耳などでメガネやマスクがかかりにくい場合もあります。

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2. 治療法

機能的に問題のある場合はもちろん、そうでない場合にも外観上の改善を得るために治療の対象となります。乳児期から幼児期にかけては非手術的な矯正治療が功を奏する可能性もありますので、生下時にこのような耳介形態異常が見つかれば早期に形成外科の受診をお勧めします。非手術的矯正治療は病状に応じてテーピング、針金を含んだ装具、粘土状の物質などを使用して、通院治療で月ないし年の単位で行なうことが一般的です。矯正治療が功を奏しなかった場合や、年齢的に矯正治療が無理な時期に達していれば手術治療の対象となります。手術は8歳以下くらいでは全身麻酔下で行なう必要がありますが、10歳以上くらいになると局所麻酔下で手術が可能です。手術時、耳介の切開は耳後部より行なうことが多く、その場合目につく位置に傷痕がくることはありません。稀に耳介前面に切開を置くことがあっても普通の体質であればあまり目立つ傷痕になることはありません。これらの切開から軟骨を手術的に矯正するのが手術治療であり、殆どの場合は体の他部位からの組織移植を必要とすることはありません。

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3. 治療により期待される結果

多くの場合手術で良好な形態を得ることができます。稀に手術後早期での後戻り(再発)を生じるようなこともありますが、装具の装着などで解決することが一般的です。

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