形成外科で扱う疾患


副耳

1. 疾患の解説

副耳(ふくじ)は生まれつき見られる耳の前や頬にイボ状に突起したものです(図1)。片側の耳前部に1個だけ存在することがほとんどですが,時には両側に存在する場合や複数個存在する場合があります。またイボ状ではなく,ヘソのように凹んだタイプもあります。出生1000に対して15の割合で発症すると言われ,比較的発症頻度の高いものです。遺伝性のこともあります。

副耳は皮膚のみではなく軟骨を含むことが多く,耳に近い場合には副耳と耳の軟骨同士が深いところでつながっていることもあります。

一方クビにも副耳のような突起が生まれつき見られることがあり,頸耳(けいじ)と呼ばれます。

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2. 治療法

小さいものや軟骨を含まないものは,生直後に無麻酔で絹糸やナイロン糸で根本をしばります(結紮術)と,副耳の先端に血流が行かなくなり壊死して10日から2週間で自然脱落します。

軟骨を含むものは結紮しても不完全に隆起が残ることがあり、皮下の軟骨を含めて切除してきれいに縫合する(切除術)ことをお薦めします。手術時期は全身麻酔を行う場合は麻酔の安全性が高まる1歳前後以降が良いでしょう。また耳珠などの軽度の変形などがある場合には同時に修正することもできます。

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3. 治療により期待される結果

結紮術と切除術の両者ともに目立たない程度の傷跡で治ります。特に耳前部の傷跡は目立たないことがほとんどです。ただし治療中に感染を併発しますと傷跡は目立ちますので,術後の消毒などは大切な点です。

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